足元のプレゼント

ーー

家に帰って、湯船を張る。
今日はゆっくり湯船に浸かろう。
そう思った。

待っている間の
誰もいない部屋がとても心地よかった。



涙が出そうなくらい綺麗だった。


ぼーっと。
ただぼーっと。

あのツリーを思い出すと懐かしく感じて
泣きそうになる。

私は何を置いてきてしまったのか。

過去に戻れないことはわかってるけど
このまま大人になるのも寂しい気がした。



湯船に入れる音がした。

とりあえず、心を落ち着かせるためにお風呂に入ろう。
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