私はお守りじゃありません! ~現代の大奥で婚約バトル!? 呪われた御曹司が「君は俺のお守りだ」と甘えてきます~
「大袈裟だな」
コスモは一瞥してベッドサイドに座る。
「部屋で待機して」
莉衣沙が言うと、護衛はドア付近で一鈴たちを威圧するように立った。
「突き落とされたって本当か?」
「この女にやられたの!」
コスモにきかれて、莉衣沙は一鈴を指さす。
「顔を見たのか?」
「……見てない。お面をかぶってたわ。でも突き落とされたのは本当よ! 人殺し!」
一鈴が殺気を感じて振り返ると、護衛の威圧が増していた。
「お金にもならないのにやらないです」
「お金をもらえばやるのね!」
「たとえ話なのに」
一鈴は莉衣沙に向き直った。
「私は穂希さんに婚約者として指名されました。言わば勝った立場です。あなたを突き落とす必要がありません」
コスモはぷっと笑い、莉衣沙はわなわなと肩を震わせる。
「かわいくない人に負けたあ!」
わああ、と顔を伏せて泣き始める。
身も蓋もない、と一鈴は顔をひきつらせた。身のほどはわかっているが、はっきり言われると傷付く。
「私はかわいいしかとりえがないのに! かわいがられすぎて仕事もさせてもらえなくて、これで結婚もできないなら、私ってなんなの!」
一鈴はコスモと顔を見合わせた。
「お帰りください」
護衛が低い声で言った。
「はい」
莉衣沙は大きな声で泣き続け、一鈴たちは黙って病室をあとにした。
ナースが早足で近付いてきて、すれ違った。
コスモは一瞥してベッドサイドに座る。
「部屋で待機して」
莉衣沙が言うと、護衛はドア付近で一鈴たちを威圧するように立った。
「突き落とされたって本当か?」
「この女にやられたの!」
コスモにきかれて、莉衣沙は一鈴を指さす。
「顔を見たのか?」
「……見てない。お面をかぶってたわ。でも突き落とされたのは本当よ! 人殺し!」
一鈴が殺気を感じて振り返ると、護衛の威圧が増していた。
「お金にもならないのにやらないです」
「お金をもらえばやるのね!」
「たとえ話なのに」
一鈴は莉衣沙に向き直った。
「私は穂希さんに婚約者として指名されました。言わば勝った立場です。あなたを突き落とす必要がありません」
コスモはぷっと笑い、莉衣沙はわなわなと肩を震わせる。
「かわいくない人に負けたあ!」
わああ、と顔を伏せて泣き始める。
身も蓋もない、と一鈴は顔をひきつらせた。身のほどはわかっているが、はっきり言われると傷付く。
「私はかわいいしかとりえがないのに! かわいがられすぎて仕事もさせてもらえなくて、これで結婚もできないなら、私ってなんなの!」
一鈴はコスモと顔を見合わせた。
「お帰りください」
護衛が低い声で言った。
「はい」
莉衣沙は大きな声で泣き続け、一鈴たちは黙って病室をあとにした。
ナースが早足で近付いてきて、すれ違った。