女子高生日記

愛という名の少女に導かれ


モノクロを中心とした数々の家具の中。



優の部屋についたかと思いきや、入らせてもらった瞬時に、人が飛び込んできた。







「おかえりー!!優!!」



真っ黒な黒髪のツインテールが艶やかに瞬いて、とても家出少女とは思えない人形のような装飾が施された洋服………。

ちょっとだけ怪しい……大丈夫なの……この子?




「もう、今日デートしてくれなかったから、気分最悪で新しい洋服買ったんだよ!!責任取ってよね!!」



彼女は優に身を離した途端、クラシカルでフリル満点の洋服を踊らせるようにくるりと回る。



「俺の金で買ったんだろ?まぁ、いいけど……仕事があるから毎日はデートは行けないって、何回言えばわかるんだよ。ちょっとは大人になれ」




すると愛は頬を膨らませ華やかなピンクのリボンの飾り髪を、儚く揺らし麗しげな目で「い・じ・わ・る」と嘆く。



パッとみ見た感じ、私と同じ高校二年生って感じだけど……ちょっとぶりっ子って感じ。


苦手かも……。



「今日は、お客様が来てるからーーちょっとお前はパジャマでも着替えてきて、早く寝ろ。明日、パパ活で忙しいんだろ?」



手で愛をあしらった後、「暫く見学してて。お茶でもいれるから」と玄関先を出てゆく。
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