家出少女の反抗


「愛……だっけ?あんまり知らないのにいきなり近づくなよ」




目を輝かせながらに、抱きつこうとする愛を静止して首元の服を掴む。




「ちょっと!!苦しいって!!離してってば!!」




ジタバタ暴れる愛を「怜音先生の言うとおりだよ。落ち着きなって、愛!!」手を抑えてじっとさせる。




その光景を見て、面白いと思ったのかクスクスと口元を押さえていた店長。




「随分と個性的な女の子だね。名前は……愛ちゃんって呼んでいいのかな?」





「是非是非!!もうそう呼んじゃってくださーい!!」




「気が早いやつだ」



肩を竦め呆れる怜音先生。




「仕方ないよ……いろんな怖いことがあっただろうから……今日ぐらいは夢を見させてあげよ?」




「そんなんだから、愛は変なことをするんだろ?」




「女の子ってのは、複雑だから一つが原因ってことはほぼないの。恋する乙女心がわかってないの?嫌われるよ?女子生徒全員から」




「お前のそのヘラ口を縫って黙らせたい………」




頭をかかえて、見ていられないというポーズをとっていた。




ほんと、一言余計なんだけど!!



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