家出少女の反抗
困り果てているマダムを助けようとして、出向こうとしたら腕を掴まれてはばまれた。
振り向くとそこには、怜音先生がいた。
いつの間に!?
「いかないでくれ………」
「怜音先生?ど……どうして………」
「事情ってやつがあるんだよ」
返答に苦しそうな怜音先生は、口を歪める。
「もういいわ!!貴方のこと絶対に許さないんだから!!」
言い合いをしていると、マダムは怜音先生が映った写真をクシャクシャに丸め、早風さんに当てた。
カツコツと力強いヒールを鳴らしながら、マダムは帰ってゆく。
周りにいた、スタッフの人達も早風さんに近寄ってきて話をしてる。
深刻そうな話みたい………。
だって全員の顔が張り付いていたから。
「今のお客さんって……何かあった人なの?」
「………全国のネットカフェのブラックリストに載ってる………悪質な客だからな……」
「……え?でもなんでこんな人が怜音先生を探してたの?」
怜音先生は顔をちょっと悲しませた。
まずい………地雷を踏んだかも………。
「ごめんなさい……やっぱり私寝ーー「俺の母さんなんだ」」
私の言葉を遮った怜音先生は、清々しいほどの笑顔を見せた。
それは何処か、力なく笑っておりーーー目に光を宿していない。
「それって……」
「霞だけに言う。ちょっと付き合ってくれないか?」
私は先生に言われるままに、外に出向く事になった。
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