家出少女の反抗
「はい………ホットコーヒー。砂糖なしでいいの?」
「ミルク入りが良かった気もするけれど……もうどうだっていいや」
夜の静まり返った公園。
噴水が流れているのに対して、あまりの人通りのなさで、頭がバグってしまいそう。
「俺の親はーーー昔っから殴ってくる奴で………」
どう聞いていいのかわからない空気感の中。
一分間黙っていたら、怜音先生が口を開いた。
「両親共に馬鹿みたいに、俺をいい学校に入れようと勉強部屋に閉じ込められたこともあったんだ………。勉強しなかったら、1週間は外に出してもらえないつらい時期もあった」
「………」
辛そうにしている怜音先生に同言葉を返していいのか分からず………ただ、ただ真剣に耳を傾けることしかできない。
「中学3年生の時に、もう我慢できないって理由で、両親の元を離れた。親戚の家に預けてもらうために、家出したんだ。そして、受けさせてもらった馬鹿高校の矢先で早風と縁があって仲良くさせてもらってる」
「早風さんは良き理解者ってことなの?」
「理解者というか、親友という関係を超えた何か特別な絆がある神聖な関係ってやつかな………そう思うよ」
「………でも、そんな縁を切った親が………どうして追ってくるの?」
恐る恐るそれを聞いてみた。
そしたら怜音先生は力無く笑った。
「俺が公務員になってるって噂を聞きつけたからだと思う」