ゾンビ化した総長に溺愛されて始まる秘密の同居生活
「行く」
バイクが再び走り出す。しかし元来た道とは違う場所を駆けていく。一体どこに向かうつもりなのか。
「多賀野くん、道違うよ」
「……あってる」
「……え、でも家へ戻る道じゃあ」
「果林の家じゃ、ない」
(となると……)
この海水浴場は暴走族のたまり場。……もしかして近くに基地みたいな場所でもあるのだろうか。
「もしかしてさ、不良のたまり場?」
「……そう、なる」
(やっぱりそうか)
するとバイクはぴたりと止まった。目の前には巨大な倉庫が密集しているのが見える。ここは埠頭だろうか。
人はいないが作業着のような服装をしたゾンビらしきものが歩いているのは遠目ながらに見えた。
「果林、離れるな」
「わかった」
(あそこにいるのは多分ゾンビ……多賀野くんからは離れないようにしなきゃ)
バイクから降りると彼の背中にぴったりとくっつくようにして歩く。
「確か……」
勇人はふらふらと歩く。そして左前方にある紺色のやや古びた倉庫の中へと入っていった。
倉庫は口を開いているかのように、入口は開かれていてシャッターもなされていない。
「ここが……?」
「うちの拠点」
倉庫は入ると右奥の隅には毛筆で鬼龍会と書かれた赤い旗が飾られていた。
「鬼龍会……」
バイクが再び走り出す。しかし元来た道とは違う場所を駆けていく。一体どこに向かうつもりなのか。
「多賀野くん、道違うよ」
「……あってる」
「……え、でも家へ戻る道じゃあ」
「果林の家じゃ、ない」
(となると……)
この海水浴場は暴走族のたまり場。……もしかして近くに基地みたいな場所でもあるのだろうか。
「もしかしてさ、不良のたまり場?」
「……そう、なる」
(やっぱりそうか)
するとバイクはぴたりと止まった。目の前には巨大な倉庫が密集しているのが見える。ここは埠頭だろうか。
人はいないが作業着のような服装をしたゾンビらしきものが歩いているのは遠目ながらに見えた。
「果林、離れるな」
「わかった」
(あそこにいるのは多分ゾンビ……多賀野くんからは離れないようにしなきゃ)
バイクから降りると彼の背中にぴったりとくっつくようにして歩く。
「確か……」
勇人はふらふらと歩く。そして左前方にある紺色のやや古びた倉庫の中へと入っていった。
倉庫は口を開いているかのように、入口は開かれていてシャッターもなされていない。
「ここが……?」
「うちの拠点」
倉庫は入ると右奥の隅には毛筆で鬼龍会と書かれた赤い旗が飾られていた。
「鬼龍会……」