蜜月溺愛心中
「病室の外まで聞こえていたので、事情はよくわかりました」

淡々と話す清貴に、椿は申し訳なさを感じながら「すみません」と頭を下げる。しかし、次に降ってきた言葉に椿は驚いて顔を上げた。

「結婚してください」

「……えっ?」

椿が顔を上げた先で、清貴は満面の笑みを浮かべていた。















< 17 / 170 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop