KISSでチェンジ!
 菓子パンを食べきった田中が立ち上がる前に純になにかを差し出した。
とっさに手を出してそれを受け取る。

 純の手のひらに転がったのは整腸剤だった。
 別に、モヤモヤとした気持ちを察していたわけではなくて、本当に便秘を心配していたみたいだ。

 純は去っていく田中の背中をぼんやりと見つめていたのだった。
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