KISSでチェンジ!
いくら自分の子供のことが心配だからって、幼馴染をSPのように使うことはないはずだ。
「良明くんはクラスでどうなの?」

「どうって?」
 母親の言葉に眉間にシワを寄せる。

 良明とは毎日のように顔を合わせているから、今更珍しがることはないと思うのだけれど。

「ほら、良明くんここ数年でうんと身長が伸びておとなっっぽくなったでしょう? 随分とモテるんじゃないかと思って」

 ニコニコと微笑んでなんの悪気もなさそうに言う母親。
純は返事に詰まって無言で白米を見つめた。

「高校生にもなったら年頃だし、ねぇ?」
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