KISSでチェンジ!
自分も軽率な行動が原因でここへ呼び出されることになったのかもしれないと思うと、後悔してもしきれない。

幸いなのは茜が小柄な女の子だったことくらいだろうか。
無茶なことを強要してきたときにはねのけることができるかもしれないから。

「ふふふっ。知ってるよ。君の秘密」
茜がグイッと体を寄せてくる。

その目はギラギラと輝いていて、まるで獲物を狩るときのハンターのように見えた。
純の緊張が舞い戻ってきて心臓がドクドクと跳ね、手に汗がジワリと浮かんでくる。

それでも逃げ出さなかったのは近くに良明がいてくれるからだった。
そうじゃなければすぐにでも逃げ出していただろう。

「深井純くんの……彼氏のこと!」
ズバッと指を指して言われて純は咄嗟にきつく目を閉じていた。
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