KISSでチェンジ!
相談する
翌日の学校でも純はあっちやこっちに駆け回っていてほとんど良明と一緒にいることはなかった。

ただ本当に忙しいだけなのか、それとも良明から逃げるためにそうしているのかわからない。

「どうすればいいと思う?」
昨日の今日でさっそく相談を持ちかけられた委員長が笑いを噛み殺している。

でも、純のことがまるでわからないのだから仕方ない。
誰かに相談するにしても浮かんでくるのは委員長の顔だけだった。

人気者と言われていても、相談相手がほとんどいないんじゃ悲しいだけだ。

「笑ってごめんね。だけど良明くん本気で純くんのことで悩んでるんだと思うと可愛くて」

そう言って右手を口元に当ててまだ笑っている。
「そんなにおかしいか?」
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