僕の秘書に、極上の愛を捧げます
んっ・・。
瞼を持ち上げる。
ここ・・は?
「おい、大丈夫かよ。まったく・・心配しただろ」
「・・・・遥希」
ぼんやりとしながら名前を呼んだ私に、遠藤は目を見開く。
「おまえ・・このタイミングで名前呼ぶか?」
そう言って苦笑いし、遠慮がちにだけれど私の頭を撫でた。
私も、なぜ名前を口にしたのか分からず、苦笑いで返す。
「まぁいいけど。それより、どうなってんだよ。どうせ翔子が倒れたのは、成宮専務が原因だろう? 何かあったのか?」
「残業続きで疲れたのよ。専務とは・・何も無いし、あるわけないでしょ」
そう、何も無いのだ。
ほんの少し・・腕の中にいただけ。
それについて言えば、その先を自分から拒絶してしまったから苦しくなっているだけだ。
「何かあっても無くても、成宮専務はダメだからな。俺にしろよ翔子。今からでも遅くない」
「ふふ、どうしてそんなに自分推しなのよ」
「それは・・・・。アメリカに行く時に諦めた翔子が、また俺の前に現れて・・」
え?
アメリカに行く時に、諦めた・・?
「なにそれ・・」
「俺から一方的に振ったと思ってるんだろ。まぁ、そうでもしなきゃ、俺も踏ん切りがつかなかったんだけど」
「遥希・・」
「うわ、改めて呼ばれるとなんかゾクっとするな。・・っと、そろそろ行くよ。自分の会社に戻らないと」
じゃあな、と頭をポンポン撫でて、遠藤は救護室のドアを開ける。
そこで少しだけ立ち止まったように見えたけれど、そのまま出て行った。
『何かあっても無くても、成宮専務はダメだからな』
何かあってもダメ、何も無くてもダメ。
いっそ流されてしまえばいいのか・・。
でも、きっと違う種類の苦しさが待っているだけだ。
「しっかりしなきゃ・・」
私は救護室のベッドから起き上がり、看護師さんにお礼を伝えてから役員室に戻った。
瞼を持ち上げる。
ここ・・は?
「おい、大丈夫かよ。まったく・・心配しただろ」
「・・・・遥希」
ぼんやりとしながら名前を呼んだ私に、遠藤は目を見開く。
「おまえ・・このタイミングで名前呼ぶか?」
そう言って苦笑いし、遠慮がちにだけれど私の頭を撫でた。
私も、なぜ名前を口にしたのか分からず、苦笑いで返す。
「まぁいいけど。それより、どうなってんだよ。どうせ翔子が倒れたのは、成宮専務が原因だろう? 何かあったのか?」
「残業続きで疲れたのよ。専務とは・・何も無いし、あるわけないでしょ」
そう、何も無いのだ。
ほんの少し・・腕の中にいただけ。
それについて言えば、その先を自分から拒絶してしまったから苦しくなっているだけだ。
「何かあっても無くても、成宮専務はダメだからな。俺にしろよ翔子。今からでも遅くない」
「ふふ、どうしてそんなに自分推しなのよ」
「それは・・・・。アメリカに行く時に諦めた翔子が、また俺の前に現れて・・」
え?
アメリカに行く時に、諦めた・・?
「なにそれ・・」
「俺から一方的に振ったと思ってるんだろ。まぁ、そうでもしなきゃ、俺も踏ん切りがつかなかったんだけど」
「遥希・・」
「うわ、改めて呼ばれるとなんかゾクっとするな。・・っと、そろそろ行くよ。自分の会社に戻らないと」
じゃあな、と頭をポンポン撫でて、遠藤は救護室のドアを開ける。
そこで少しだけ立ち止まったように見えたけれど、そのまま出て行った。
『何かあっても無くても、成宮専務はダメだからな』
何かあってもダメ、何も無くてもダメ。
いっそ流されてしまえばいいのか・・。
でも、きっと違う種類の苦しさが待っているだけだ。
「しっかりしなきゃ・・」
私は救護室のベッドから起き上がり、看護師さんにお礼を伝えてから役員室に戻った。