僕の秘書に、極上の愛を捧げます
少し落ち着いたのか、CEOが『電話させてくれ』と言ってスマートフォンを取り出す。
掛けた相手は理紗で、小夜子さんのいるマンションに来るように言っていた。
俺が会社を継ぐことを、そこで伝えるのだろう。
そして・・。
「恭介、貴弘はどこにいる? 呼んでくれるか」
「はい。・・CEO、もうひとりいいですか?」
「誰だ? まさか、結婚したい女性でもできたか?」
冗談っぽく、笑いながら口にしたCEOに俺は頷いて見せた。
「本当か? 大丈夫なのか? 小夜子は知ってるのか?」
「大丈夫なのかって、どういう意味です? 大丈夫ですよ、俺が心に決めた女性ですから。小夜子さんにも、もう会ってますし」
「何て言ってた?」
「会わせたわけじゃなく、偶然、彼女が困っていた小夜子さんを助けたんですよ。後からその女性が俺の彼女だと知って、相当喜んでる感じでしたけどね。俺を断ったとしても、私とお友達に・・なんて言ってたくらいなんで」
フフッと笑い、CEOは改めて運転席の俺に顔を向ける。
「なぁ恭介、そろそろ『CEO』は止めにしないか? これからは恭介がCEOになるんだ」
「あー・・・・。じゃあ・・・・潤・・さん」
「なんだか圭と同レベルな気もするけど・・まぁ、いいか」
ほどなくマンションに到着し、潤さんを降ろしてからホテルに戻る。
帰りがけに佐伯には電話をして、30分後にフロントで待ち合わせることにした。
コンコンコン。
部屋のドアをノックすると、既に出かける準備を終えた彼女が出てきた。
そのまま、何も言わずに俺は彼女を抱き締めた。
「恭介さん? どうしたの、何かあった?」
「いや・・。こんなふうに、帰ってくる場所があるのが嬉しくて」
心に浮かんだ想いをそのまま口にしつつ、目を閉じて腕の中の彼女を堪能した。
掛けた相手は理紗で、小夜子さんのいるマンションに来るように言っていた。
俺が会社を継ぐことを、そこで伝えるのだろう。
そして・・。
「恭介、貴弘はどこにいる? 呼んでくれるか」
「はい。・・CEO、もうひとりいいですか?」
「誰だ? まさか、結婚したい女性でもできたか?」
冗談っぽく、笑いながら口にしたCEOに俺は頷いて見せた。
「本当か? 大丈夫なのか? 小夜子は知ってるのか?」
「大丈夫なのかって、どういう意味です? 大丈夫ですよ、俺が心に決めた女性ですから。小夜子さんにも、もう会ってますし」
「何て言ってた?」
「会わせたわけじゃなく、偶然、彼女が困っていた小夜子さんを助けたんですよ。後からその女性が俺の彼女だと知って、相当喜んでる感じでしたけどね。俺を断ったとしても、私とお友達に・・なんて言ってたくらいなんで」
フフッと笑い、CEOは改めて運転席の俺に顔を向ける。
「なぁ恭介、そろそろ『CEO』は止めにしないか? これからは恭介がCEOになるんだ」
「あー・・・・。じゃあ・・・・潤・・さん」
「なんだか圭と同レベルな気もするけど・・まぁ、いいか」
ほどなくマンションに到着し、潤さんを降ろしてからホテルに戻る。
帰りがけに佐伯には電話をして、30分後にフロントで待ち合わせることにした。
コンコンコン。
部屋のドアをノックすると、既に出かける準備を終えた彼女が出てきた。
そのまま、何も言わずに俺は彼女を抱き締めた。
「恭介さん? どうしたの、何かあった?」
「いや・・。こんなふうに、帰ってくる場所があるのが嬉しくて」
心に浮かんだ想いをそのまま口にしつつ、目を閉じて腕の中の彼女を堪能した。