【完結】年の差十五の旦那様Ⅰ~義妹に婚約者を奪われ、冷酷だと言われる辺境伯の元に追いやられましたが、毎日幸せです!~【コミカライズ原作】
「俺は、シェリル嬢と出逢えてよかったと思っている。……シェリル嬢も、そう思ってくれていると嬉しいのだが……」
少ししょぼくれたようにギルバート様が私にそう告げてこられるので、私はただ目を逸らして「私は、ここに来ることが出来て幸せだと思っています」とだけ答えた。実家にいた頃よりも、何倍も良い待遇。優しい人たち。ずっと、ここに居たいと思ってしまう。それは、叶わない願いなのに。そう、自分に言い聞かせてきたのに。ギルバート様の次のお言葉は、私のその決意をぶっ壊すには十分すぎた。
「シェリル嬢。シェリル嬢さえよければ、ずっとここにいてくれないか?」
「……ぇ?」
そんなギルバート様のお言葉は、予想外すぎて。
ギルバート様は、いずれは私の新しい結婚相手を見つけてくださるとおっしゃっていた。今だって、私の新しい結婚相手を探されているものだと、思っていた。
「……もちろん、どんな形でもいい。無理に俺の妻になってほしいとは、言わない。ただ、俺はシェリル嬢とずっと一緒に居たい。……そう、思ってしまった」
「……ギルバート、様?」
「悪いな。今は冷静な判断が出来ないだろうから、これぐらいにしておく。……ゆっくりと、休んでおけ」
それだけ残されたギルバート様は、私の頭を軽く撫でられるとそのまま立ち上がり、一度も振り向くことなくお部屋を出て行かれた。……撫でられた箇所が、やたらと熱い気がする。
(それは、やっぱり私のことが好きということ……?)
一瞬、そんな都合の良すぎる考えが脳裏に浮かぶ。でも、だけど。……私は所詮、十五も年下の小娘。あのお方のお隣に並ぶ勇気を、持ち合わせていない。
「……バカ、年の差さえ、なかったら……」
きっと、素直にそのお言葉を受け入れられたはず。そう思ったら、どうしようもない気持ちになってしまった。もっと、私が大人だったら。そして、ギルバート様ともっと早くに出逢えていたら。そんな叶いもしない「もしも」を考えていると、どうしようもなく虚しかった。きっと、この時の私は自分の本当の気持ちに、気が付き始めていたのだろう。ギルバート様のことを、好き始めているということを――……。
少ししょぼくれたようにギルバート様が私にそう告げてこられるので、私はただ目を逸らして「私は、ここに来ることが出来て幸せだと思っています」とだけ答えた。実家にいた頃よりも、何倍も良い待遇。優しい人たち。ずっと、ここに居たいと思ってしまう。それは、叶わない願いなのに。そう、自分に言い聞かせてきたのに。ギルバート様の次のお言葉は、私のその決意をぶっ壊すには十分すぎた。
「シェリル嬢。シェリル嬢さえよければ、ずっとここにいてくれないか?」
「……ぇ?」
そんなギルバート様のお言葉は、予想外すぎて。
ギルバート様は、いずれは私の新しい結婚相手を見つけてくださるとおっしゃっていた。今だって、私の新しい結婚相手を探されているものだと、思っていた。
「……もちろん、どんな形でもいい。無理に俺の妻になってほしいとは、言わない。ただ、俺はシェリル嬢とずっと一緒に居たい。……そう、思ってしまった」
「……ギルバート、様?」
「悪いな。今は冷静な判断が出来ないだろうから、これぐらいにしておく。……ゆっくりと、休んでおけ」
それだけ残されたギルバート様は、私の頭を軽く撫でられるとそのまま立ち上がり、一度も振り向くことなくお部屋を出て行かれた。……撫でられた箇所が、やたらと熱い気がする。
(それは、やっぱり私のことが好きということ……?)
一瞬、そんな都合の良すぎる考えが脳裏に浮かぶ。でも、だけど。……私は所詮、十五も年下の小娘。あのお方のお隣に並ぶ勇気を、持ち合わせていない。
「……バカ、年の差さえ、なかったら……」
きっと、素直にそのお言葉を受け入れられたはず。そう思ったら、どうしようもない気持ちになってしまった。もっと、私が大人だったら。そして、ギルバート様ともっと早くに出逢えていたら。そんな叶いもしない「もしも」を考えていると、どうしようもなく虚しかった。きっと、この時の私は自分の本当の気持ちに、気が付き始めていたのだろう。ギルバート様のことを、好き始めているということを――……。