この青空に、君と生きる未来を誓う。

「俺だって信じられなかったよ」

「そうだよね。でも、あんなにいい人だと思ってた久遠くんが、彼方くんを苦しめるためにわたしを利用してたなんて、ショックだった」

「憎まれるのは当然だと思うよ。でも、それで優羽のことを巻き込んだのは絶対許せない。俺と一緒にいることで、優羽にはこれからもそういう辛い思いさせるかもしれない。だけど……やっぱり俺は優羽と一緒にいたいから。守れるように強くなるから」

「………」

彼方くんの言葉が嬉しくて、私はまた泣き出していた。

「あ~あ。また泣いてるし」

彼方くんが照れたように言って、私の手をつないだ。

すれ違って、ケンカもして、たくさん泣いたけど。

前よりもっと強くて確かな絆が生まれた気がする。
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