この青空に、君と生きる未来を誓う。

彼女の本音と真相


それから数日後の土曜日の午後。

私は、彼方くんのバイト先であるコンビニのすぐ近くにある喫茶店に向かった。

羽鳥さんから話したいことがあるということで、バイトの休憩になる時間に合わせて待ち合わせたんだ。

私が喫茶店に行くと、羽鳥さんはすでに席について待っていた。

「お待たせしてすみません」

「私も今来たところだから」

私が向かい側の席に着くと、羽鳥さんが言った。

「彼方から話は全部聞いたよ。色々大変だったみたいだね」

「……はい」

「あまり時間がないから、早速本題に入るね。私、天音さんに嘘ついたこと謝ろうと思って」

「彼方くんから聞きました」

「私、彼方が本気で好きになったあなたのことが羨ましかった。だから、他の男と仲良さそうにしてるとこ見てムカついたんだよね。……天音さん、夏休み前に彼方と他の女の子が一緒にいるところを見て逃げたことあるでしょ?」

確かに、夏休み前にそういうことあったけど、なんで羽鳥さんが知ってるんだろう?
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