この青空に、君と生きる未来を誓う。
私が不思議に思っていたら、羽鳥さんが言った。
「実はあの時彼方と一緒にいたのは、私なの」
「……え?」
あの時見たのは一瞬だったし、女の子は後ろ姿だったから顔も見てなかったけど。
まさか羽鳥さんだったなんて、気づかなかった。
「でも、夏休み前って……羽鳥さん、もう卒業してますよね?」
「うん。彼方に会いたかったから、学校に行ったの。でも、あの時天音さんのこと追いかけた彼方を見て、すぐわかったよ。彼方は本気で好きな子ができたんだって。悔しかったよ。彼方、いつも『誰も本気で好きにならない』って言ってたから。私、初めて会った時から彼方のこといいなって思ってたの。誰も寄せつけない雰囲気とか、カッコイイなぁって。私、結構軽いノリで彼氏作ってたから、本気じゃなくてもいいって彼方にコクったことあるんだ。泊まりで出かけたっていうのはその時なの」