この青空に、君と生きる未来を誓う。

「う~ん…手作りケーキとかは?」

「定番ではあるけど……彼方くんってケーキ好きなのかな」

雰囲気的になんとなく甘いものは苦手そうな感じがする。

あくまで私のイメージだけど。

「でも、優羽ちゃんお菓子作り得意だし、いいんじゃないかな? ムリして高いお金出すより、優羽ちゃんらしいものをあげる方が気持ちは伝わると思うけど」

陽依ちゃんのその言葉は妙に説得力があって、思わず納得してしまった。

確かに、高いお金を出して何か買ったところで、彼方くんの好みに合わなかったら意味がない。

それに、やっぱり誕生日と言えばケーキだよね。

「よし、じゃあバースデーケーキに決まり!」

「それがいいよ。味見なら私がするから任せて!」

「あはは。ありがとう、陽依ちゃん」

それから私たちは1時間ほど雑談をして帰宅した。

自分の部屋で部屋着に着替えて、机の上に置いてあるカレンダーを見る。

彼方くんの誕生日まであと10日。

平日だから、直前の土日に材料を買って準備しようかな。
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