この青空に、君と生きる未来を誓う。

先生から渡された封筒を大事に胸に抱えるように持って、面談室を出た。

一気に緊張が解けて、心が軽くなる。

帰り道、私は早速彼方くんにメッセージを送った。

【推薦決まったよ!】

きっと今はバイト中だと思うけど、この喜びを早く伝えたかったから。

送信してすぐ、制服のポケットに入れたスマホが震えた。

彼方くんからかな?

ドキドキしながらメッセージの内容を確認すると、

【おめでとう! 良かったな】

やっぱり彼方くんからだった。

たった一言だけど、すごく嬉しい。

画面を見ながら自然と笑顔になる。

【ありがとう。バイト中にごめんね】

もう一度返信して歩き出した。

見上げた空は高くて綺麗な青空で、なんだかそれだけで嬉しさが増した。

まだ受験に合格したわけじゃないけど、これから進む道は明るい道になりそうな気がする。

私は彼方くんがいるから頑張れる。

彼方くんもそう思ってくれていたらいいな。
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