この青空に、君と生きる未来を誓う。
「天音って、綺麗な名前だよな」
「え、そうかな」
「うん。なんか芸能人の名前みたい」
「日向くんだって、綺麗な名前じゃない」
「……う~ん、まあ」
そんな話をしているうちに、5時間目の予鈴が鳴った。
「あ、行かなきゃ」
「俺は昼寝」
日向くんは堂々とそんなことを口にした。
「もしかして日向くん、よくここでサボってるの?」
「ああ。静かで誰も来ないから昼寝に最適なんだ」
「……そう。じゃあね」
「サボっちゃだめだよ」なんて言うのはさすがに余計なお世話かなと思って、私は屋上を出て教室へ向かった。
日向くんとあんなに会話したのは初めてだ。
いつも怖そうな感じがしたけど、話してみるとそんなことないんだ。
今まで誤解していたかもしれない。