この青空に、君と生きる未来を誓う。

独りのふたり


翌日の昼休みも屋上でお弁当を食べていたら、日向くんが来た。

「天音、今日もここで食ってんの?」

「うん。あの……邪魔じゃなければ、しばらくここでお弁当食べていいかな?」

私は遠慮気味に日向くんに言った。

話してみると怖くないということはわかったけど、もともと私と日向くんは親しかったわけじゃない。

それなのに昼休みを一緒に過ごすのは迷惑かもしれないと思ったから。

でも、日向くんはそんなこと気にしてない様子で「別にいいけど」と言ってくれた。

それから、私と日向くんは昼休みに屋上で話すようになった。

話すと言ってもまともに話すようになって少ししか経っていないから、あたりさわりない会話だけではあるけれど。

でも、たったひとりでお弁当を食べる辛さを味わうことなく過ごすことが出来て安心している。

日向くんは、私がひとりでいる事情を深く追求せずに普通に話してくれてるから、本当は優しい人なのかもしれない。

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