この青空に、君と生きる未来を誓う。
「じゃあ、就職するの?」
「どうかな。働く気もないし、高校卒業できるかだってわからないし」
「何かやりたいこともないの?」
「ない」
「楽しみにしてることとか、嬉しいなって思うことも?」
「ないかな」
「それじゃ、毎日つまらないよね?」
「うん。でも、どうせ俺はいても意味がないから」
「え?」
「母親は朝から晩まで働き通しで家にいないし、俺が何やったって何も言わない。俺なんかいない方がいいと思ってるんじゃない?」
「そんなことないよ。日向くんのお母さんは、日向くんのために頑張って働いてくれてるんじゃないの?」
私の言葉に、日向くんの表情が変わった。
「……何も知らないくせに、わかったようなこと言うな」
いつもと違う低くて感情を押し殺したような声。
やっぱり日向くん、怒ってる。
もしかしたら、日向くんの瞳に光がないのは、心の奥にある闇は、お母さんのことが原因なのかもしれない。