この青空に、君と生きる未来を誓う。
艶のある綺麗な黒髪に耳にはピアスをしていて、制服を着崩して気怠そうな雰囲気を漂わせている男の子がなんのためらいもなく歩いてきて、私の隣の席に座った。
「日向くん、新学期早々遅刻なんてだらしないわよ」
先生がきつい口調で言うと、日向くんは聞こえるか聞こえないかくらいの小さな声で「すいません」とつぶやいた。
日向くんとは去年も同じクラスだったから、何回か隣の席になったこともある。
明らかな不良系ではないものの、なんとなく “近寄るなオーラ” が出ている気がして少し怖い雰囲気がするからか、いつもひとりでいる一匹狼的存在だ。
学校には来るけど、いつも遅刻だし、授業もほとんど出ない。
だからまともに話したことはないけれど、今年も同じクラスなんだ。