この青空に、君と生きる未来を誓う。

だから怖かったんだ。

人と深く関わって、結局「おまえなんかいなくていい」って突き放されることが。

どうしようもなく怖かったんだ。

そんな臆病で弱い自分を認めたくなくて、他人に気づかれたくなくて、わざと強がってた。

そんなとき、きみに出会った。

きみは、何もかもが自分とは反対だった。

飾らないありのままの姿でも輝いていて。

成績優秀で、全てのことに一生懸命で。

明るくて素直で、家族の愛情を一身に受けて育ったような雰囲気で。

汚い、醜い世界なんて知らなさそうで。

まっすぐで、純粋な瞳をしてた。

幸せに満ちた笑顔が、とても眩しかった。

光に満たされた世界の中にいて、俺には手の届かない存在だと思ってた。

だから、きみと話したときはすごく嬉しかったんだ。

毎日一緒にいるうちに、少しずつ惹かれてた。

言葉を多く交わさなくても、そばにいるだけで、心が和らいで癒される。

笑顔を見ると、温かい気持ちになる。
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