この青空に、君と生きる未来を誓う。
先生の説明を聞きながら、私はぼんやり彼方くんのことを考えていた。
今頃、彼方くんはバイトしてるのかな。
またどこかに遊びに行きたいけど、バイト忙しそうだし、連絡しない方がいいのかな。
そして、2時限目の数学も3時限目の現国も終わって、夏期講習1日目の授業は終了。
休み時間は久遠くんと話してたから、あっという間だった感じがする。
「お疲れ~。天音さん、このまま帰る?」
「うん」
「じゃあ、途中まで一緒に帰らない?」
「うん、いいよ」
久遠くんと話しながら、外に出た時だった。
「優羽?」
名前を呼ばれて振り返ると、彼方くんが立っていた。
「彼方くん? バイトは?」
「これから。今ちょうどここ通りかかったら優羽が出てきたから、ビックリした」
「そうなの? すごい偶然だね」
「うん。じゃあ俺、もう行くから。またな」
「うん、バイト頑張って」
彼方くんと別れて、久遠くんと駅まで歩き出すと、
「今の、もしかして天音さんの彼氏?」
久遠くんが訊いてきた。