先輩と後輩の関係。




舜くんとベッドで横になりながらお互いスマホを触っていた。

お互い自由だけど、ちゃんと舜くんの腕の中にいるこの感じがたまらなく好き。






でも、

こんな落ち着いていると眠くなるのが目に見える。





仕事帰りだし、隣には舜くんがいるし…ベッドだし、恐ろしいくらいに眠くなる条件は揃っていた。






『とうとう眠気に勝てなくなりました』

「おやすみ」

『舜くんは寝ないの?』

「今日昼寝したから」

『リハビリだったの?』

「そう」

『お疲れ様〜』

「癒されに来たのに凛は先に寝るってか」

『だって構ってくれないから』

「俺のせいでしたか」





と、言うと舜くんは面白がって感じやすいところばっかり触ってきた。



そういう意地悪なところは変わってないんだね。

なんだか、安心する。





軽く1枚羽織っていたTシャツの中に手を入れて、やりたい放題な舜くん。




『意地悪』

「構ってほしいって言うから」

『今じゃない』

「気分屋のお嬢さんね」

『もぅ…』

「目覚めた?」

『先に寝たら怒るからね』

「怒ったり、笑ったり忙しい人だね」

『おかげさまで』





怒った表情をすると、タイミング良くキスをされて怒るにも怒れない状況に…




愛おしくて私からも何回もキスをした。

こんなイチャイチャした直前に寝られるはずもなく、見事に目が覚めてその後も舜くんに構ってもらっていた。






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