先輩と後輩の関係。
やっぱり恋バナに花を咲かせて、盛り上がってると龍生は肩身が狭いらしい。
「酒欲しいな」
『お酒に逃げようとしてる』
「ちゃんと現実を受け止めて」
ビシッと言う柚香が心強い。
私なら舜に負けちゃいそうだな。
そこが私のダメなところか。笑
テレビもついてたけど、話に夢中になりすぎてテレビの内容は一切知らない。
毎日会ってるのに話題は永遠で…
楽しすぎて、時間があっという間すぎて、よくわからなかった。
「そろそろ帰ろうかな」
と、言う柚香の体勢が全然帰りそうもない。
床に大の字になって、くつろいでいていかにも寝てしまいそうだった。
『本当に帰るの?それ』
「帰りたくない、動きたくない。隣に住もうかな」
『いいじゃん。住んで』
「空いたら教えて」
『まじで伝えるわ』
「引っ越して、すぐ凛たちが引越したらウケるよな」
『逃げるようにね』
「そうそう」
帰ろうかなと言った柚香だが、帰るはずもなく、話をしていると突然玄関の開く音がした。
「主、帰ってきた?」
『帰ってきた?』
私の家なのに、柚香たちに疑問形で聞いてしまった。
「静かに!」と言った龍生。
いや、うちなんだけど言われるがままに静かにしてしまった。
ソファーに横になってた龍生。
床に寝転んでいた柚香だが、急に起き上がって背筋がピーンとなった。
この2人にとっては、いつまでも「先輩」。
なんだか後ろ姿が面白くて笑ってしまった。