先輩と後輩の関係。
29-
『おかえり』
「久しぶり!元気?」
「元気っす!先輩!会いたかったっす」
「おっ」
「お邪魔してます」
「ゆっくりして〜」
『緊張しないで、友達だと思えばいいんじゃない?』
「「無理でしょ!」」
『無理か』
「俺がいると緊張するの?」
「まぁまぁします!」
と、正直な龍生。
それが言えるなら緊張しないでしょって思うけど、それとこれは別か。
今じゃもう緊張の「き」の字もないから気持ちがわかってあげられなくて、友達としてごめんって感じ。
舜に緊張してたのなんて入社して1ヶ月くらいかな。
それ以降はただただ「ムカつく!」だけの感情だった。
そんなことを考えていると、舜は私の横に来て座った。
「ここ来たの初めて?」
『初めて』
「そうだよな」
『隣空いたら引っ越してくるって』
「いいじゃん、面白そう」
「空いたら教えてください」
「うん、教えるわ」
舜も賛成派だったとは思いもしなかった。
みんなで住んだら面白そう。
想像しただけで楽しそうだった。
同じマンションに住んだら、さすがにこの2人も舜に打ち解けられる日が来そう。