先輩と後輩の関係。
『楽しみ?』
「怖い」
意外な答えすぎて驚いた。
その先を聞いていいのかわからなくて、何も言えなくなってしまった。
そしたら、
「前の橘舜を求められたら怖い」と補足した舜。
『いつも通りやれば大丈夫だよ』
「予約が数件だったらっていう不安もあれば、予約がいっぱいになったら、なったで不安っていうね」
『そんなもんでしょ』
「意外と小さい男なんだよな」
『小さい男でも舜ならいいよ』
「凛が珍しく男前やん」
『でしょ』
こんなプレッシャーと闘ってたと思ったら、至ってもいられず抱きしめるしか出来なかった。
だから、最近お酒の量が増えてきてたのかな。
気づいてあげられなくてごめんね。
『実家でも、お店でも、舜らしく、働いてほしいと凛は思う。もし、舜らしく出来なくなったら休んでもいいんだよ。苦しまないで…頼りがいがないかもしれないけど、凛も舜を支えたいと思ったり…』
「ありがとうな」
『わかった?舜らしくだよ?』
と、舜の顔を覗くと目が赤くなってた。
弱ってる舜を見たからって嫌いになるはずもないし、見せてほしいと思う。
ずっとかっこいい姿を見せるのは辛いよ。
男だからって全部が強いわけじゃない。
「凛に感動した」
『やったね』
「凛」
『ん?』
「ちゅしていい?」
『やだって言ったらしないの?』
「何で嫌なの?って聞く」
『舜に意地悪してみたいから』
「じゃ、今度凛がちゅしてーぎゅしてーって言っても無視しよう」
『やだ』
そのまま舜に抱きついて、お詫びのキスをした。