先輩と後輩の関係。





何も考えないでトイレに行ってしまったせいで、橘先輩とトイレで会ってしまった。




え、今も座って飲んでた気がするんだけど…

私のただの錯覚だったのだろうか。






『あ、先輩。お疲れ様です』




急に現れたから、なんて言ったらいいかわからず…変に動揺してしまってあたふたしてしまった。







「何企んでんの」

『別に企みなんて…』

「あっそ」




そう言って、橘先輩は戻って行き…私はトイレに入った。





何が、企みなの?

言ってる事がわけわからず…ただ、イラついた。


自分が企みだと思っているだけで、私は何もない。






私はいろいろ限界でトイレから戻るタイミングで先輩に『帰ります』と言ってお先に帰らせてもらった。

龍星と柚香は楽しそうだったから帰り道にLINEで報告。





ひと足先にお店を出て、駅の方向へ歩いた。




『なんか疲れちゃったな』

と、

大きなため息をついて歩いていた。




寒いし、酔いも回ってきていて、自然に駅の改札方面ではなく、タクシー乗り場に体が動いていた。




『タクシーで帰ろう〜』






< 33 / 211 >

この作品をシェア

pagetop