α様は毒甘な恋がしたい

 投げ込まれた瞬間、見ず知らずのアルファに首を噛まれることを覚悟したくらいなのに。

 私が意識を飛ばしている間に、何が起きたの?


「戒璃が助けたのよ。あなたのことを」


 かっ、戒璃くんが?


「薬のせいで、立ち上がることさえできなかったんじゃ……」


「ほんとあの子の執着ってやっかい。火事場のバカ力を生み出すのよね。痛みをこらえながらステージ下に降りて、襲い掛かるアルファたちからあなたを必死に守っていたわ」


 ……そうだったんだ。


「でもルキが現れて。戒璃はお腹にグーパンを食らって。あなたをルキにさらわれてしまった。まぁそんなところね」

「戒璃くんは大丈夫なんですか?」


 救急車で運ばれてしまったんじゃ……

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