絶対叶えちゃいけない恋
4月ー出会いの季節ー
入学式、クラス替え、はやくしたーい！
卒業式が終わってから暇すぎてずっとこれ。
明日になればやっと入学式っ！
すずちゃんと雪ちゃんとこうけんくんみんなで同じクラスになれたらいいのになぁ…
4月7日、入学式
入学式の日は、すずちゃんと一緒に行く約束をしていたので私のお母さんとすずちゃんのお母さんも合わせて四人で学校に向かう。
クラス替えが気になってか、予定よりも15分も早く着いてしまった。
学校の前には一人の小学校の違う男の子しかいなかった。
「話しかけてきたら？」
私のお母さんが言う。
そんなのできるわけないじゃん！
私はそう思いその言葉を無視した。
門の中に入るとすずちゃんが言った。
「ねぇ、つぐみん。中学校ってこんなに広いんだねー！」（私をつぐみんと呼び始めたのは雪ちゃんで、幼稚園の頃からそう呼ばれている。）
私は8個上の大学生お兄ちゃんがいるから小さい頃に何回か来たことがあるのでたいしてびっくりもしない。
しばらくすると人も集まってきていよいよクラス替え表が渡される。
何組だろう…
「私、2組だぁ…」
すずちゃんがいう。
えっ…！！まって、すずちゃんと同じクラスだ！
私が言うとすずちゃんはテンションが高くなって飛び跳ねててかわいい。
そして二人で教室に向かった。
教室ないはまだガランとしていて人が少ない。
黒板には座席表が貼り出されていた。
さすがにさっき運を使ってしまったから、すずちゃんとは席が遠かったけど同じクラスなだけで断然いい。
席に座ってゆっくりとクラス替え表を眺める。
ゆきちゃんは6組でこうけんくんは4組だったみたい。
ということは2人とも階が違うんだ。
私の学校は1年3組までが3階で4組からは4階なんだ。だからなかなか会えないかも…悲しい。
気づいたらさっき門のところでみた男の子が私の斜め前の席に座っていた。
これが少女漫画なら恋が始まるのになぁ…
そんなことを思いながら担任の伊藤先生が来るのを待つ。
しばらくすると先生がきて、いよいよ入学式の会場である体育館へ向かう。
卒業式とはちがってあまり緊張感がない。
一人一人個名されて返事をして終わり。
なんだかつまらないなぁ…
「井上 あいか」
あっ…！
そう。あいかちゃんは私の幼稚園の頃からの親友だったのに小学校が別れちゃったの。
だから中学校で会えるのを楽しみにして6年間年賀状だけでやりとりしてたんだ！
入学式終わったら会えるかなぁ
ドキドキしながら式が終わるのを待つ。
入学式が終わったあと、雪ちゃんと会って同じクラスになれなかった悲しみを語り合う。
あいかちゃんには会えなかった。
4月8日
朝7時30分に家を出てすずちゃんと合流。
そして中学校に向かう。
はずなんだけど！道がよくわからない…
とりあえず先輩たちについていってなんとかたどり着けた。
教室につくと、もう何人かが席についていた。
そういえば、入学式のときに門の近くで会った男の子は「佐々木 想太」っていうみたい。
まだ入って2日目だから、ちゃんとした授業はやらずすぐに下校になった。
帰り学活が終わると、一人の女の子が話しかけてきた。
たしか、この子って幼稚園が同じだったふわりちゃんだった気がする。
「井上あいかって知ってる？」
えっ…！あいかちゃんなら知ってるも何も親友だし！
ふわりちゃんによると、あいかちゃんが直々ふわりちゃんにそれだけ聞いといてと頼んできたらしい。
そして、私はあいかちゃんに会いに行くと決めた。
あいかちゃんの4組の靴箱をみる。
うわっ、あいかちゃんもういないじゃん…
あきらめモードで靴箱の外をさがす。
あれっ…あの子ってもしかしてあいかちゃんかなぁ？
話しかけようかなとも思うんだけど、人違いだったらどうしよう…
そう思っていると、その子が近寄って来てこういった。
「つぐみちゃんだよね?!私のこと覚えてる？」
こうして、私たちは感動の再開を果たした。
4月14日 パソコン、充電切れ。
入学してから一週間。今日はパソコンの設定の授業。
楽しみにしながらパソコンをひらく。
つかない…
どうやら充電切れみたい。そんな子は他にもいたみたいで、佐々木くんともう一人ってかんじ。
で、どうしてこうなったのっ！！
なんと、いま私と佐々木くんが至近距離で教卓でパソコンを操作している。
充電スポットの関係でこうなったみたい。
意外とイケメンでちょっともう無理かも。
しかも男子苦手な私が男子とちゃんと話せてる…
パソコンのパスワードは誕生日だったんだけど、隣をチラッとみると4日違いっ！
佐々木くんもそれに気づいたのか
「6月おそろいだね！」
と言ってきた。
この可愛い笑顔にときめかない女子っているのってくらいに少し髪の長い佐々木くんは見た目も中身もかわいかった。
「部活何にするー？」
「お兄ちゃんもはいってたし合唱部かなぁ」
「えっ！俺もだよ?!」
テンポよく進む会話。それと同時に私の心も揺れ動く。
でも、私が好きなのはこうけんくんなんだからっーーーーーーーー！
ー仮入部ー
部活の仮入部期間〜！
私はもちろん合唱部。
そして、なんと佐々木くんと一緒に来ています。
あれっ…！
同じ幼稚園で同じ小学校の一回だけ同じクラスになった美羽ちゃんも仮入部に来てる。
話しかけてみると、吹奏楽部と合唱部で迷ってるみたい。
合唱部来てくれるといいなぁ。
ー本入部ー
まだ仮入部期間だけど、もう本入部届だしちゃった！
少しの後悔とやってみようという気持ちがある。
そして、いざ初部活。
音楽室の前につくと、まだ部活の始まる前なのに先輩たちのきれいな歌声が廊下まで響いてくる。
入るのを拒んでいると、美羽ちゃんと佐々木くんがきた。
みんな同じ部活なんだ！
みんなで中に入ると、先輩たちが精一杯気にかけてくれて、すごい優しいなと感じた。
その後にも1年生はきて、3組の優奈ちゃんと桐くん。同じクラスの海川くんと佐々木くん、彩良ちゃんと小春ちゃん、5組の美羽ちゃん、6組の唯月ちゃんの私を含め9人だった。
卒業式が終わってから暇すぎてずっとこれ。
明日になればやっと入学式っ！
すずちゃんと雪ちゃんとこうけんくんみんなで同じクラスになれたらいいのになぁ…
4月7日、入学式
入学式の日は、すずちゃんと一緒に行く約束をしていたので私のお母さんとすずちゃんのお母さんも合わせて四人で学校に向かう。
クラス替えが気になってか、予定よりも15分も早く着いてしまった。
学校の前には一人の小学校の違う男の子しかいなかった。
「話しかけてきたら？」
私のお母さんが言う。
そんなのできるわけないじゃん！
私はそう思いその言葉を無視した。
門の中に入るとすずちゃんが言った。
「ねぇ、つぐみん。中学校ってこんなに広いんだねー！」（私をつぐみんと呼び始めたのは雪ちゃんで、幼稚園の頃からそう呼ばれている。）
私は8個上の大学生お兄ちゃんがいるから小さい頃に何回か来たことがあるのでたいしてびっくりもしない。
しばらくすると人も集まってきていよいよクラス替え表が渡される。
何組だろう…
「私、2組だぁ…」
すずちゃんがいう。
えっ…！！まって、すずちゃんと同じクラスだ！
私が言うとすずちゃんはテンションが高くなって飛び跳ねててかわいい。
そして二人で教室に向かった。
教室ないはまだガランとしていて人が少ない。
黒板には座席表が貼り出されていた。
さすがにさっき運を使ってしまったから、すずちゃんとは席が遠かったけど同じクラスなだけで断然いい。
席に座ってゆっくりとクラス替え表を眺める。
ゆきちゃんは6組でこうけんくんは4組だったみたい。
ということは2人とも階が違うんだ。
私の学校は1年3組までが3階で4組からは4階なんだ。だからなかなか会えないかも…悲しい。
気づいたらさっき門のところでみた男の子が私の斜め前の席に座っていた。
これが少女漫画なら恋が始まるのになぁ…
そんなことを思いながら担任の伊藤先生が来るのを待つ。
しばらくすると先生がきて、いよいよ入学式の会場である体育館へ向かう。
卒業式とはちがってあまり緊張感がない。
一人一人個名されて返事をして終わり。
なんだかつまらないなぁ…
「井上 あいか」
あっ…！
そう。あいかちゃんは私の幼稚園の頃からの親友だったのに小学校が別れちゃったの。
だから中学校で会えるのを楽しみにして6年間年賀状だけでやりとりしてたんだ！
入学式終わったら会えるかなぁ
ドキドキしながら式が終わるのを待つ。
入学式が終わったあと、雪ちゃんと会って同じクラスになれなかった悲しみを語り合う。
あいかちゃんには会えなかった。
4月8日
朝7時30分に家を出てすずちゃんと合流。
そして中学校に向かう。
はずなんだけど！道がよくわからない…
とりあえず先輩たちについていってなんとかたどり着けた。
教室につくと、もう何人かが席についていた。
そういえば、入学式のときに門の近くで会った男の子は「佐々木 想太」っていうみたい。
まだ入って2日目だから、ちゃんとした授業はやらずすぐに下校になった。
帰り学活が終わると、一人の女の子が話しかけてきた。
たしか、この子って幼稚園が同じだったふわりちゃんだった気がする。
「井上あいかって知ってる？」
えっ…！あいかちゃんなら知ってるも何も親友だし！
ふわりちゃんによると、あいかちゃんが直々ふわりちゃんにそれだけ聞いといてと頼んできたらしい。
そして、私はあいかちゃんに会いに行くと決めた。
あいかちゃんの4組の靴箱をみる。
うわっ、あいかちゃんもういないじゃん…
あきらめモードで靴箱の外をさがす。
あれっ…あの子ってもしかしてあいかちゃんかなぁ？
話しかけようかなとも思うんだけど、人違いだったらどうしよう…
そう思っていると、その子が近寄って来てこういった。
「つぐみちゃんだよね?!私のこと覚えてる？」
こうして、私たちは感動の再開を果たした。
4月14日 パソコン、充電切れ。
入学してから一週間。今日はパソコンの設定の授業。
楽しみにしながらパソコンをひらく。
つかない…
どうやら充電切れみたい。そんな子は他にもいたみたいで、佐々木くんともう一人ってかんじ。
で、どうしてこうなったのっ！！
なんと、いま私と佐々木くんが至近距離で教卓でパソコンを操作している。
充電スポットの関係でこうなったみたい。
意外とイケメンでちょっともう無理かも。
しかも男子苦手な私が男子とちゃんと話せてる…
パソコンのパスワードは誕生日だったんだけど、隣をチラッとみると4日違いっ！
佐々木くんもそれに気づいたのか
「6月おそろいだね！」
と言ってきた。
この可愛い笑顔にときめかない女子っているのってくらいに少し髪の長い佐々木くんは見た目も中身もかわいかった。
「部活何にするー？」
「お兄ちゃんもはいってたし合唱部かなぁ」
「えっ！俺もだよ?!」
テンポよく進む会話。それと同時に私の心も揺れ動く。
でも、私が好きなのはこうけんくんなんだからっーーーーーーーー！
ー仮入部ー
部活の仮入部期間〜！
私はもちろん合唱部。
そして、なんと佐々木くんと一緒に来ています。
あれっ…！
同じ幼稚園で同じ小学校の一回だけ同じクラスになった美羽ちゃんも仮入部に来てる。
話しかけてみると、吹奏楽部と合唱部で迷ってるみたい。
合唱部来てくれるといいなぁ。
ー本入部ー
まだ仮入部期間だけど、もう本入部届だしちゃった！
少しの後悔とやってみようという気持ちがある。
そして、いざ初部活。
音楽室の前につくと、まだ部活の始まる前なのに先輩たちのきれいな歌声が廊下まで響いてくる。
入るのを拒んでいると、美羽ちゃんと佐々木くんがきた。
みんな同じ部活なんだ！
みんなで中に入ると、先輩たちが精一杯気にかけてくれて、すごい優しいなと感じた。
その後にも1年生はきて、3組の優奈ちゃんと桐くん。同じクラスの海川くんと佐々木くん、彩良ちゃんと小春ちゃん、5組の美羽ちゃん、6組の唯月ちゃんの私を含め9人だった。
