腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー
翌日、朝六時。真島に電話をし迎えに来させる。
「暖先生朝早すぎでしょ! 昨日、アンタの家着いたの日付け変わってたし!」
真島は大きな欠伸をしながら、車内で栄養ドリンクを飲んでいた。
「うるせぇ、俺はただ和歌が心配なだけだ!」
「頭冷えなかったんですねー」
そんなやり取りをしつつ、ツインタワーの事務所へ到着した。ここは二十四時間開いていて、警備が常にいるから助かる。
事務所へ行くと、仮眠室には和歌が薄手の毛布を羽織って眠っていた。
「真島、俺、こっちで朝食作るから。和歌が起きたら教えて」
「はーい。僕、昨日できなかった書類整理してますねー」
「おお。よろしく」
朝食はいつも、真島の分も俺が作っている。以前真島にやらせたが、料理はもっぱらできないらしく、フライパンを焦がしてしまい危うく火事になりかけた。
身の危険を感じて、それ以降真島はキッチンに立たせたことはない。
米を早炊きし、鮭を魚グリルで焼きつつ、味噌汁を作っていく。数日前に仕込んだキュウリの塩漬けも小皿に盛り付けた。
朝食を作る匂いで、「なんか美味しそうな匂いがする」と、起きた和歌がキッチンへとやってきた。