腹黒弁護士に囚われて、迫られて。ー輝かしいシンボルタワーで寵愛されていますー


 翌日、朝六時。真島に電話をし迎えに来させる。


「暖先生朝早すぎでしょ! 昨日、アンタの家着いたの日付け変わってたし!」


 真島は大きな欠伸をしながら、車内で栄養ドリンクを飲んでいた。


「うるせぇ、俺はただ和歌が心配なだけだ!」

「頭冷えなかったんですねー」


 そんなやり取りをしつつ、ツインタワーの事務所へ到着した。ここは二十四時間開いていて、警備が常にいるから助かる。


 事務所へ行くと、仮眠室には和歌が薄手の毛布を羽織って眠っていた。


「真島、俺、こっちで朝食作るから。和歌が起きたら教えて」

「はーい。僕、昨日できなかった書類整理してますねー」

「おお。よろしく」


 朝食はいつも、真島の分も俺が作っている。以前真島にやらせたが、料理はもっぱらできないらしく、フライパンを焦がしてしまい危うく火事になりかけた。


 身の危険を感じて、それ以降真島はキッチンに立たせたことはない。


 米を早炊きし、鮭を魚グリルで焼きつつ、味噌汁を作っていく。数日前に仕込んだキュウリの塩漬けも小皿に盛り付けた。


 朝食を作る匂いで、「なんか美味しそうな匂いがする」と、起きた和歌がキッチンへとやってきた。


< 49 / 186 >

この作品をシェア

pagetop