ラピスラズリ ~前世の記憶を思い出した伯爵令嬢は政略結婚を拒否します~
とてつもなく広い部屋で、窓の背がとてつもなく高い。
反対の壁際には、火が入っていない暖炉があり、その上には燭台が置かれていて、その上に青い空と海の絵が飾られている。
私は天蓋付きのキングサイズのベッドの上で、さっきまで真っ白なフワフワな布団に包まって寝ていた。
「ところでアイシャ、ここはどこなのかしら?」
見たこともない部屋のベッドで寝ているなんて。
寝心地の良いフカフカな布団だなあなんて呑気なことを考えている場合ではない。
「王城の客室ですわ。
気を失っていたので動かさない方がいいということでこちらのお部屋に運ばれたのです。
事故の話を聞かれたベルナルド様が駆けつけて来られて、お医者様を呼んだり、カノン様をこちらに運ぶようにご指示されたり、それはそれはテキパキとなさって素敵でしたわ。
やはり、ご婚約者候補のカノン様の事が御心配だったのでしょうね・・・あ!!カノン様の意識が戻られたらお医者様をお呼びするようにと言われていたのでしたわ。
少し、廊下の警備騎士に声をかけてきます。
カノン様、動かずにここで寝ていてください」
頷くとアイシャはドアに向かった。
ベルナルド様が私の心配をなさった?・・・・。ありえないわね。
きっと王城内で起こった事故の後片づけをなさっただけでしょう。
もしも私の心配をするような人ならば、毎日ご機嫌伺いに行く令嬢の顔の一つも見て、慈しみの言葉の一つくらいくださるはずだわ。
アイシャはわかっていないなあと思いながら、布団にもぐりこんだ。
んんーーー、このベッド、めちゃくちゃ気持ちがいいわね。
流石、王城のベッドだけの事はあるわね。
目を閉じ、スプリングのきいたフカフカなベッドと、糊のきいたシーツの感触を堪能する。
反対の壁際には、火が入っていない暖炉があり、その上には燭台が置かれていて、その上に青い空と海の絵が飾られている。
私は天蓋付きのキングサイズのベッドの上で、さっきまで真っ白なフワフワな布団に包まって寝ていた。
「ところでアイシャ、ここはどこなのかしら?」
見たこともない部屋のベッドで寝ているなんて。
寝心地の良いフカフカな布団だなあなんて呑気なことを考えている場合ではない。
「王城の客室ですわ。
気を失っていたので動かさない方がいいということでこちらのお部屋に運ばれたのです。
事故の話を聞かれたベルナルド様が駆けつけて来られて、お医者様を呼んだり、カノン様をこちらに運ぶようにご指示されたり、それはそれはテキパキとなさって素敵でしたわ。
やはり、ご婚約者候補のカノン様の事が御心配だったのでしょうね・・・あ!!カノン様の意識が戻られたらお医者様をお呼びするようにと言われていたのでしたわ。
少し、廊下の警備騎士に声をかけてきます。
カノン様、動かずにここで寝ていてください」
頷くとアイシャはドアに向かった。
ベルナルド様が私の心配をなさった?・・・・。ありえないわね。
きっと王城内で起こった事故の後片づけをなさっただけでしょう。
もしも私の心配をするような人ならば、毎日ご機嫌伺いに行く令嬢の顔の一つも見て、慈しみの言葉の一つくらいくださるはずだわ。
アイシャはわかっていないなあと思いながら、布団にもぐりこんだ。
んんーーー、このベッド、めちゃくちゃ気持ちがいいわね。
流石、王城のベッドだけの事はあるわね。
目を閉じ、スプリングのきいたフカフカなベッドと、糊のきいたシーツの感触を堪能する。