ラピスラズリ ~前世の記憶を思い出した伯爵令嬢は政略結婚を拒否します~
しばらくして再び眠りに落ちそうになっていると、ドアの向こうで話し声が聞こえてきた。
「〇×△▼※※×◎?」
「▽×●◎×〇△~!」
耳を凝らしてみるが、何を言っているかまでは聞き取れない。
一人はアイシャの声だ。雰囲気的になにやらもめて…る?
そっとベッドから降りて、爪先立ちで音を立てないようにドアに駆け寄った。
そして、ドアに耳を当てて外の様子を窺う。
「ですから!カノン様は恐ろしい夢を見る程にショックを受けていらっしゃるのです!
事故の説明なんて無理です!」
「だが、気が付かれたのであろう?
まだ記憶が新しいうちに話を聞いておきたいのだ!
国王の御子であるマルクス王子が階段から落ちたのだぞ!
その意味が分かれば悪夢の一つくらい我慢していただきたい!」
「は~あ?うちの大切なカノン様にそのような無礼な物言いをする者を近づけるわけにはまいりません!
どうしてもというのならご婚約者のベルナルド様をお連れくださいませ!」
「そ、そのようなことができるわけがないだろう?
それに候補であって、婚約者ではないではないか!
頼むよ~俺も仕事なんだよぉ」
「私も仕事です!
さあ、これからお医者様がいらっしゃるのです!
お引き取りください!」
男がしぶしぶ帰っていく音がした。
やばっ!!
アイシャに見つかる!!
慌ててベッドに向かって走る。
ドアが開いた。
同時に、
「走らないっ!!」
とアイシャの雷が飛ぶ。
「ごめんなさいー」
びしっと止まってきをつけをする。
いつもは大人しいアイシャだけど、怒るととてつもなく恐いのだ。
「〇×△▼※※×◎?」
「▽×●◎×〇△~!」
耳を凝らしてみるが、何を言っているかまでは聞き取れない。
一人はアイシャの声だ。雰囲気的になにやらもめて…る?
そっとベッドから降りて、爪先立ちで音を立てないようにドアに駆け寄った。
そして、ドアに耳を当てて外の様子を窺う。
「ですから!カノン様は恐ろしい夢を見る程にショックを受けていらっしゃるのです!
事故の説明なんて無理です!」
「だが、気が付かれたのであろう?
まだ記憶が新しいうちに話を聞いておきたいのだ!
国王の御子であるマルクス王子が階段から落ちたのだぞ!
その意味が分かれば悪夢の一つくらい我慢していただきたい!」
「は~あ?うちの大切なカノン様にそのような無礼な物言いをする者を近づけるわけにはまいりません!
どうしてもというのならご婚約者のベルナルド様をお連れくださいませ!」
「そ、そのようなことができるわけがないだろう?
それに候補であって、婚約者ではないではないか!
頼むよ~俺も仕事なんだよぉ」
「私も仕事です!
さあ、これからお医者様がいらっしゃるのです!
お引き取りください!」
男がしぶしぶ帰っていく音がした。
やばっ!!
アイシャに見つかる!!
慌ててベッドに向かって走る。
ドアが開いた。
同時に、
「走らないっ!!」
とアイシャの雷が飛ぶ。
「ごめんなさいー」
びしっと止まってきをつけをする。
いつもは大人しいアイシャだけど、怒るととてつもなく恐いのだ。