65リットルよりも、笑って。
「なにか飲むか?」
「…へーき」
「…途中でケーキでも買っていくか。さっき食べてなかっただろ」
運転席に座る姿だけで、また印象がガラリと変わってしまう。
大人なんだな…って、なんか悔しいな。
「もう時間的にもコンビニしかやってないだろうけど…、コンビニのケーキ、いま人気なんだって」
いつだったか食堂のテレビでコンビニスイーツ特集なんかやっていたし、ほんのちょっと気になってたんだよね。
ハンドルを握る手に惹かれていると、停まった赤信号でなぜか手を繋がれたりして。
切なさに瞳を伏せてしまった。
「ん…?おお…、先生のおうちってなんていうか、風通しが良くて開放感すごいんだねえ」
「んなわけない」
「…ほっんと冗談通じないんだからさー」
車が停まった場所は、とある駐車場だった。
目の前広がった夜景がキラキラとイルミネーションみたいだ。