65リットルよりも、笑って。
「…前に、“花に埋もれたい”って言ってただろ」
「え…?……あー、うん、言った…かも」
ごめん、先生。
覚えてないなんて言えないや。
自分がそんなことを言った記憶が、すっぽりと抜け落ちていた。
「あれは、俺は嫌だ」
「…嫌だって、せっかくの私のお願いじゃんか」
「嫌なんだよ」
「…うん。でも、ありがとう。こういうの貰ったの初めて。ごめん、私…なにも用意できてないね、プレゼント…」
「いい。おまえが居てくれるだけで…いい」
小さな花が付いているアクセサリー。
シンプルなのに繊細に作られていて、大事にしたいと心から思った。
………んん?
「ねえ、これ花じゃなくない?」
「え、」
「雪だよこれ。結晶!」
「そんなはず……、マジだ」
彼は私が花を好きだと知って、花が付いているネックレスを買ったつもりだったんだろうけど。
まさかの凡ミス。
こんなところも私からすれば加点にしかならないのと、よく見ると花よりも嬉しいクリスマスプレゼントがそこにはあった。