65リットルよりも、笑って。
「じゃあ…その間だけ、一緒にいて欲しいっていうか…。ん、ちょっと違うな。見守ってて欲しい?みたいな…。あっ、それも違う!隣でいつもどおり無愛想でクールで───」
言葉を止めるんじゃなくて、包みこまれたんだ。
溶かされたんだ、ほどけさせて、和らげたかったんだ。
そんなふうに塞がれた唇は今までの人生で一番のクリスマスプレゼントだって、冗談抜きで本気で思ってしまった。
どうしよう、ねえ、どうしよう。
私……今、しあわせすぎる。
「…なゆ、」
まつ毛がサラリと動く。
伏し目がちに味わうその顔とか、男の人って感じがしてかっこいいな。
「……泰斗くんって、チュー好きでしょ、」
「…駄目か」
「…だめじゃ、ないけど……」
否定しないとか、照れる。
ここまで素直なところがあるなんて知らなかったし、私だけが知っているものだとするなら悪い気はしない。
「わっ、……かわいい」
ふわっと腕が回されたと思ったら。
首もとに取り付けられたシンプルなネックレス。