65リットルよりも、笑って。
「あったあった、えーっと…食後に2錠ね」
市販薬でなんとか済ませて、食事を終えたあとは途中になったままの洗濯物。
ベランダに干してから自分の身支度をして、家を出る。
これが親戚の家に住まわせてもらっている私こと佐野 なゆ(さの なゆ)、高校3年生の毎朝の日課だ。
「わかっていると思うが、おまえらは今年卒業。最後の夏休みも終わったわけだ。となると、次はなにが待ち受けてるか分かるな?」
「「「わっかりませーーん」」」
「そうだ進路だ。進学の生徒は受験、就職する生徒は就活。忙しいのはこれからだぞ」
進路なんかろくに決まってない。
適当にフリーターでいいんじゃないの、とまで思っている。
ただフリーターとなると一人暮らしまで時間がかかりそうだから、私の場合は高卒でも正社員に就けたなら本望ってところ。