世界が滅びる時。私はあなたといたい、と願った
前章

プロローグ

総合の調べ学習の発表のまとめでクラスの子が言った言葉をふと、思い出した。



「この学習を通して、世界には当たり前が当たり前じゃない場所があることを知りました。また私も過去に震災にあって突然当たり前が当たり前じゃなくなることがあり普通がどれだけ幸せなのか実感したことがあります。だからこそ私は今の状況に感謝して1日1日を大切に生きたいし、そう他の人にも生きてほしいです。」







当たり前が当たり前じゃない。そんなことを考えたこともなかった私、そして周囲も衝撃を受けたのを覚えている。
でも、それが現実となった今。あの時本当にそのことを理解していた人はどれだけいたのだろうと思った。
少なくとも私は理解できてなかったのだとも。
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