天帝の花嫁~冷徹皇帝は後宮妃を溺愛するがこじらせている~
怖ろしい数だ。
簒奪帝が謀反の戦を仕掛けた時も相当な数が殺されたが、後宮妃は元々少なかったし、すでに多くの臣下が簒奪帝に寝返っていたから、あの日殺されたのは、私の父や皇子たち合わせて数千人ほどだ。それでも多いと思っていたのに、さらに上回るとは。
「簒奪帝が新たな簒奪帝に殺されたわけね。因果応報というものかしら」
私は吐き捨てるように言った。殺された者たちに同情はしても、簒奪帝を同情する気は一切ない。
「そうですね、八年前に正式な継承血筋を持つ者はいなくなってしまいましたから」
亘々の言葉に、顔が強張ってしまった。私の顔色の変化を察知した亘々は慌てて頭を下げた。
簒奪帝が謀反の戦を仕掛けた時も相当な数が殺されたが、後宮妃は元々少なかったし、すでに多くの臣下が簒奪帝に寝返っていたから、あの日殺されたのは、私の父や皇子たち合わせて数千人ほどだ。それでも多いと思っていたのに、さらに上回るとは。
「簒奪帝が新たな簒奪帝に殺されたわけね。因果応報というものかしら」
私は吐き捨てるように言った。殺された者たちに同情はしても、簒奪帝を同情する気は一切ない。
「そうですね、八年前に正式な継承血筋を持つ者はいなくなってしまいましたから」
亘々の言葉に、顔が強張ってしまった。私の顔色の変化を察知した亘々は慌てて頭を下げた。