教授の恋愛
舞岡さんが先輩のところにたどり着いたのを見届け、車に乗り込んだ。


車の中はやけにじめじめして暑い。



早く帰ろ…。



車のエンジンをかけ、家へと走らせた。


運転中はため息ばっかが出る。


叶わぬ恋…。

好きな人の恋愛…。

俺が辛い想いをしていることを舞岡さんが知る由もなく…。

毎日笑顔で俺に駆け寄ってくる舞岡さん…。



家に着いても何もやる気が起きなかった。

食欲すらない。

明日の講義の準備をしなきゃいけないのに…。

舞岡さんのことを考えると何も手がつけられなくなる…。
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