教授の恋愛
これでしばらくは学会無し。


というわけで、実家へと帰った。



「待ってたわよぉ!」



母親が怪しい笑顔を浮かべて出迎えてくれた。



…この笑顔が意味することって…。




「今度こそ…覚悟してもらうわよ…」




家に入ってまだ三分もたってないのに。


なんで突然そんなものを差し出すんだ?






見合い写真…。



今の俺には考えられないから。



見合いしてもさ…相手を好きになんてなれない。



俺は…

俺は舞岡さんが大好きだから。



こんな気持ちで見合いできるわけがない。
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