教授の恋愛
「由美ちゃんヘロヘロだな〜。私おんぶしてくよ!」


俺の胸で睡眠中の舞岡さんを見ながら小野さんが言った。


いや、ここは俺が…おんぶしたい!


「で…でも小野さん女の子だし!やっぱここは体力がある男の俺がっ…」

「由美ちゃんめっちゃ軽いよ?おんぶしたことあるけど全然余裕だよ。だから私がおんぶしてくよ」


これ以上引き止めたら…怪しまれるに決まってる。

でも…どうしてもおんぶしたい…。


「先生に任せれば?」


俺に助け舟を出してくれたのは…意外にも木下だった。


「いくら軽くてもさすがに小野さんだときついと思うよ」
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