【コミカライズ原作】元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
「ねえ、私は美玲に何か恨みを買うようなことをしたの? どうして私を陥れるようなことを……」
「何言ってるのよ。頭でも打ったの?」

 薄ら笑いを浮かべながら話をそらそうとする彼女に向かって、私は冷たく言い放つ。

「誤魔化さないで。ぜんぶ美玲が計画したことでしょ」
「紗那、落ち着いて」
「乃愛と繋がっていることを私は知らないで、あなたに彼女の愚痴を言っていたのね。聞いててさぞ気持ちよかったでしょ?」
「バカね、そんなこと……」
「美玲、出ていってくれる? あなたの顔を見たくない」
「紗那」

 美玲が手を伸ばしてきた瞬間、私は思いきりその手を叩いてやった。

「出ていってよ! 二度と顔を見たくない!」

 美玲の顔をまっすぐ見つめて怒鳴りつけると、彼女は驚いた顔をしたあと、すぐに微笑を浮かべてため息をついた。

「落ち着きなさい、紗那。すべてあなたのためにしたことよ」
「何が……」
「山内くんから救ってあげたでしょ。感謝して」

 美玲の言い分に私は空いた口がふさがらなかった。

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