【コミカライズ原作】元カレに裏切られてすぐにエリート上司と出会うなんてあり得ないと思ったら計画通りでした
 優斗のスマホに目をやった。
 彼氏のスマホを見るなんて、いくらなんでもそれはダメだろう。
 と思うけど、気になって仕方ない。
 テーブルの上に堂々と置いているということは見られてもかまわないということだろう。

 どくんどくんどくんと鼓動が高鳴る。
 見てはいけないのに、手が勝手に伸びる。

 優斗のスマホのロックの番号は誕生日だ。
 指で数字を押したら簡単に解除できた。
 やはり、見られても困るようなことはないのかもしれない。

 メッセージアプリを起動して友だち欄を見てみる。
 そこで目に留まった名前が田崎乃愛だった。

 SNSのNoaと同じ名前。
 トーク欄を見ても乃愛とやりとりしている様子はない。

 でも、気になる。
 優斗がまだシャワーを浴びているのを確認して、乃愛へスタンプを送ってみた。
 勘繰られたら誤爆だとあとで謝ればいい。
 そしてトーク画面を削除すればいい。

 そうなることを願っていたけど、思わぬ返事があった。

【どーしたの?ゆーくん】

 どくんっと激しく鼓動が鳴った。

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