新そよ風に乗って ⑧ 〜慕情〜
「高橋さんが、 社長に言ってこんな事になったんじゃないんですか? いったい、 どういうつもりなんですか!」
高橋さんが、 社長に言ってって……?
坂本さんは、 何をそんなに怒っているのだろう?
「大声を出すな! 周りは、 みんな仕事中だ」
高橋さんが、 坂本さんに自分の席に着くよう右隣の坂本さんの椅子を引いて諭している。
「こんな事、 他の人に聞こえたらまずいからですか!」
エッ……。
どういう意味?
聞いているこちらが、 ドキドキしてきてしまった。
坂本さんが席につかなかったが、 それ以上は何も言わずに高橋さんは座ったまま、 一瞬目を閉じたが、 また直ぐに目を開けて立っている坂本さんを見た。
「いいから、 座れ」
高橋さんのその声に、 背筋がゾクッとした。 有無を言わせない、 その抑揚のない声。
坂本さんを見ると、 少し怯んだように見えたが、 不貞腐れながらしぶしぶ席に着いた。
「坂本の言い分を聞こうか?」
坂本さんが席に着くと、 高橋さんが坂本さんの方へ椅子を回転させて向き、 ボールペンを胸の前で、 両手で持ちながら坂本さんを直視している。
そういう坂本さんも、 高橋さんの方へ向き直り、 机の上に先ほどの紙を置いた。
「これは、 いったいどういう事なんですか? 何故、 今頃になってまたこんな事をするんですか? 到底、 社長1人の考えではないですよね? 一存で、 決められるはずがない。 高橋さんの思惑が入っている事ぐらい、 わかります。 ちゃんと、 わかるように説明して下さいよ」
「……」
物凄い坂本さんの剣幕にも、 高橋さんは黙ったまま、 視線を坂本さんに据えている。
まさか、 怯んでしまったの?
高橋さんに限って、 そんな事はないと思うけれど、 いったい何に対して坂本さんは怒っているのだろう?
社長とって、 どういう事?
「何とか言ったらどうですか? ハハハッ……まさか、 俺がすんなり納得するとでも思っていたんですか? 社長に伺っても、 決まったことだというだけで、 詳しい内容は聞かせて貰えなかった。 どうしても聞きたければ、 自分の範疇にないので、 人事部長か高橋さんに聞けと言われましたよ」
社長の範疇にないって、 どういう事?
高橋さんが、 社長に言ってって……?
坂本さんは、 何をそんなに怒っているのだろう?
「大声を出すな! 周りは、 みんな仕事中だ」
高橋さんが、 坂本さんに自分の席に着くよう右隣の坂本さんの椅子を引いて諭している。
「こんな事、 他の人に聞こえたらまずいからですか!」
エッ……。
どういう意味?
聞いているこちらが、 ドキドキしてきてしまった。
坂本さんが席につかなかったが、 それ以上は何も言わずに高橋さんは座ったまま、 一瞬目を閉じたが、 また直ぐに目を開けて立っている坂本さんを見た。
「いいから、 座れ」
高橋さんのその声に、 背筋がゾクッとした。 有無を言わせない、 その抑揚のない声。
坂本さんを見ると、 少し怯んだように見えたが、 不貞腐れながらしぶしぶ席に着いた。
「坂本の言い分を聞こうか?」
坂本さんが席に着くと、 高橋さんが坂本さんの方へ椅子を回転させて向き、 ボールペンを胸の前で、 両手で持ちながら坂本さんを直視している。
そういう坂本さんも、 高橋さんの方へ向き直り、 机の上に先ほどの紙を置いた。
「これは、 いったいどういう事なんですか? 何故、 今頃になってまたこんな事をするんですか? 到底、 社長1人の考えではないですよね? 一存で、 決められるはずがない。 高橋さんの思惑が入っている事ぐらい、 わかります。 ちゃんと、 わかるように説明して下さいよ」
「……」
物凄い坂本さんの剣幕にも、 高橋さんは黙ったまま、 視線を坂本さんに据えている。
まさか、 怯んでしまったの?
高橋さんに限って、 そんな事はないと思うけれど、 いったい何に対して坂本さんは怒っているのだろう?
社長とって、 どういう事?
「何とか言ったらどうですか? ハハハッ……まさか、 俺がすんなり納得するとでも思っていたんですか? 社長に伺っても、 決まったことだというだけで、 詳しい内容は聞かせて貰えなかった。 どうしても聞きたければ、 自分の範疇にないので、 人事部長か高橋さんに聞けと言われましたよ」
社長の範疇にないって、 どういう事?