学校イチ人気者なアイドルに恋する私。を、なぜかそのお兄さんが愛してくるんだが。




「……私は真琴のほうがカワイーと思うけどな」


「やだも~!お客さん、褒めてもどんぐりくらいしか出ませんぜ?」


「なんでどんぐり。あと、だれ」


「えへへ、新しいキャラクターっ」



学校イチ人気者でアイドルだというのに、本人は至ってこの調子。

飾らないというか、そこをあまり気にしてないというか、ただ真琴も真琴なりに考えて生きてはいるはずで。


そーいうとこひっくるめて、かわいい。



「こんなふうに話せた女の子、りっちゃんだけよ~」


「…私もだよ」


「ねえりっちゃん。この先もわたしとずっとずっと親友でいてくれる?」



と、地獄の質問がされたところで。

サラサラ動かしていたシャーペンの運びを、思わずピタリと止めてしまった。



< 3 / 242 >

この作品をシェア

pagetop