拗らせ女の同期への秘めたる一途な想い
肩までの髪の毛を綺麗に巻いていて、身体のラインが出るようなニットを着て、その上にカーディガンを羽織っている。
化粧はもちろんバッチリと気合が入っている。
どうせ、定時過ぎたらメイク直しに時間をかけるんだろう。
私は南川さんの下僕となり、狙った相手に南川さんのいいところをアピールしたりして彼女のフォローをしなければならない。
これが本当に苦痛で仕方ない。
だって、いいところなんてひとつも見つからない。
料理だってできないし、仕事だってすぐに人に押し付ける。
男漁りが趣味で合コンに行った回数は数えきれない。
毎回、『男のレベルが低かった』とか自分の行った合コンの話を聞かされている。
そして、今日の飲み会だ。
南川さんが狙っているのは、経理の小笠原課長、初田直人、物流の合田翼。
おいおい、三人かよと突っ込みたくなった。
小笠原課長は三十一歳、話したことがないのでよく分からないけど、余計なことは喋らない堅物という話だ。
塩顔のイケメンで隠れファンがいると噂で聞いたことがある。
初田直人さんは二十八歳、ブラウンの髪の毛はお洒落なツーブロックにしていて物腰の柔らかな人らしい。
合田翼くんは新卒で、今年二十三歳になるのかな。
緩いパーマをかけていて愛想がよく可愛らしいと言っていた。
年上から年下まで網羅している。
これ、どう私がフォローすればいいんだろう。
飲み会のことを考えただけで、今から憂鬱で仕方がなかった。